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zoom RSS 帝一の國

<<   作成日時 : 2018/04/22 13:27   >>

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古屋兎丸『帝一の國』は学園物の少年漫画である。生徒会物はライトノベルの定番となっているが、本作品はいつの時代かと思わせるような古さが漂う。絵柄も好き嫌いが分かれ、読まず嫌いもいるだろうが、読むとギャグに爆笑させられる。
主人公の赤場帝一が自分が自由に振る舞える国を作るために生徒会長を目指す物語であるが、エネルギーのかける方向性が間違っている気がする。その必死さが読者の笑いになるが、狂った競争社会を否定する大鷹弾の方が現代風の主人公になるのではないか。
大鷹弾が外部入学生と知り、帝一は彼より自分が優れていることを確認するために彼と同じ試験を受ける。自分は自分、他人は他人という感覚を持たないものだろうか。私は慶應義塾大学に大学受験で入学した。学力では外部受験者が秀でているが、校内の勢力は内部進学者が優位である。
本作品は菅田将暉主演で映画化された。菅田将暉は大河ドラマ『おんな城主直虎』で井伊直政(万千代)を演じた。『おんな城主直虎』では戦国時代の上昇思考を否定する直虎の井伊家を楽しく観ており、終盤の直政の井伊家再興のガンバリズムに暑苦しさを感じた。この映画を観ると、帝一と直政がつながる。

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