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タイトル 日 時
花咲かぬリラ
山本周五郎「花咲かぬリラ」は第二次世界大戦後の日本を舞台とした。復員兵が米作一辺倒の日本の農業を批判し、酪農を始めようとする。食を欧米化することが進歩的な発想とする。21世紀に生きる現代人から見たら倒錯である。今や和食は健康的と評価され、日本人の洋食化が生活習慣病を増加させたと批判される。米作は生産性が高いとされ、アジア人が肉食を増やしていることが世界の食料危機を高めている。 本作品は現代小説とされる。作品執筆時を舞台としている点では現代である。しかし、江戸時代を舞台にした小説を読むよりも古... ...続きを見る

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2018/06/29 21:02
歯はみがいてはいけない
森昭『歯はみがいてはいけない』(講談社、2016年)は歯科医師による歯の健康の書籍である。食後の歯磨きや歯磨き粉など既存の常識を否定する大胆な書籍である。世界的には歯磨きは起床前と就寝前に行うものとする。歯磨き粉の普及は歯磨き粉メーカーの営業政策によるものに過ぎない。歯磨き粉で口の中が磨かれたような感覚になるが、それは実際に磨かれたかとは別問題とする。 本書の素晴らしいところは歯科衛生士の役割を高く評価していることである。歯科医が別の職種の歯科衛生士を評価することは中々できることではない。下... ...続きを見る

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2018/06/29 18:12
貧乏神が
『貧乏神が』は貧乏神と貧乏神に憑かれた女子高生の攻防を描くドタバタコメディ漫画である。タイトルは貧乏神の仕打ちに怒った女子高生の「この貧乏神が」という叫び声である。第1巻はドタバタコメディの名に恥じない抱腹絶倒の展開である。一方で巻が進むにつれて女子高生の人間的成長をサポートするという道徳的要素が強まっていく。それを物語の成熟とみるか、面白さの減少とみるかは評価が分かれるだろう。貧乏神が何を考えているか分からないから面白い。実は相手のことを真剣に考えていたとなると無理やり感動話にしようとしてい... ...続きを見る

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2018/06/28 17:39
だだら団兵衛
山本周五郎「だだら団兵衛」は武士が主君の命で移動中に山賊に襲われる展開が「山だち問答」と共通する。主人公の山賊への態度も同じである。「山だち問答」は孤立を怖れない侍のストイックな生き方が前面に出る。明治の立身出世主義や戦後昭和の右肩上がりの経済成長のアンチテーゼとなる思想である。これに対して「だだら団兵衛」は娯楽小説に仕上がっている。それでも立身出世を求めない点で著者の精神が込められている。 義賊とされる鼠小僧治郎吉を捕らえる側から描いた作品もある。盗んだ金の大半は自己の遊興に使い、一部を貧... ...続きを見る

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2018/06/27 08:55
相続裁判の競売
共有物の分割で意見の一致しない場合は、共有物を競売して売却金を共有者で分割する方法が考えられる。これは相続財産の分割で普通に採られている方法である。それは不公正な分割がなされるよりも、相続人全員にとって平等であり、公正な分割になる。原告らは被告に代償分割を押し付けていますが、本気で代償分割が被告にとっても不公平にならないと思っているならば双方が代償分割になる競売こそが公平な分割になる。原告は被告に代償分割を押し付けており、被告にとっては変わらない。原告と被告が共に代償分割になる競売は公正である... ...続きを見る

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2018/06/23 19:12
やぶからし
山本周五郎『やぶからし』は江戸時代を中心とした時代小説の短編集である。他の短編集では町人や遊女の物語があるが、本書は武家の物語で構成されている。但し、最後の短編「ばちあたり」は現代が舞台である。 「やぶからし」は「女心のひだの裏側をえぐった」と紹介される。しかし、本書の多くの短編は武士の精神を描いたものである。世間的な優等生ではないが、人物を描いている。人情物よりも侍物が好きな読者に向いている。 「やぶからし」は、やぶからしのように役に立たない人間と自嘲している。あすなろになぞらえた「あす... ...続きを見る

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2018/06/22 20:48
失敗の本質
十五年戦争の日本軍の失敗を分析した書籍である。ノモンハン事件やミッドウェー海戦、インパール作戦などを取り上げる。本書の優れた点は個々の戦場の分析に特化していることである。このために、そもそも巨大な米国と戦うことが無理であったという逃げに走らずに済む。たとえ米国に勝つことが無理ゲーであったとしても、個々の戦場で日本軍は明らかに無駄な戦い、稚拙な戦いを展開して兵力を消耗した。その失敗に学ぶことは教訓になる。むしろ戦争目的が正しいか否かという大きな議論以上に日常生活における決断の局面では役に立つだろ... ...続きを見る

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2018/06/19 08:08
1型糖尿病をご存知ですか
宮川高一『1型糖尿病をご存知ですか』は1型糖尿病を紹介した書籍である。糖尿病には1型と2型がある。糖分の摂り過ぎなどでなるのは後者である。 1型はウイルス感染などを契機として自己の免疫システムが自己のインスリン分泌細胞を攻撃し、破壊することにより起きる病気である。本人の生活習慣や肥満とは無関係である(16頁)。本書はインスリンを摂取すれば非糖尿病患者と変わらずに生活できるため、1型は一つの個性と主張する。しかし、この点が知られておらず、1型糖尿病患者は社会の偏見などに苦しんでいる。私も本書で... ...続きを見る

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2018/06/18 17:53
さいたま市桜区
山本周五郎『樅ノ木は残った』下巻。黒幕的に描かれた伊達兵部であったが、下巻では冒頭から底の浅さを露呈する。脇役の人情物は下巻に入って実を結ぶ。原田甲斐の人に誇らない忠義を描きながらも、藩のために自己を犠牲にする虚しさも示す。 自分は他人とは異なるという意識は、自我の確立を目指した純文学のテーマである。純文学は私という殻にこもって面白くないと批判されがちであるが、そのように批判する自称社会派達こそ集団主義的でメジャーな政治的争点を取り上げても、個人の抱える個別的問題に応えられないことが往々に... ...続きを見る

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2018/06/17 15:45
樅ノ木は残った中巻
山本周五郎『樅ノ木は残った』中巻。原田甲斐は敵を欺くには味方からを実践している。この原田甲斐の姿勢では味方を失っても仕方がない。甲斐としては自分が犠牲になればよいと覚悟し、多くの人を巻き込みたくないのかもしれない。柿崎のような胡散臭い人物には容易に腹の内を空かさないことは当然である。一方で昔ながらの人物も膝詰めで談判し、自分には腹の内を明かしてくれるだろうという内々の特権意識が感じられる。甲斐には現代的なリーダーの資質であるビジョンの共有や透明性に欠けていると感じたが、周囲もどっちもどっちであ... ...続きを見る

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2018/06/15 18:56
中野相続裁判さいたま地裁
日本海賊TVで中野相続裁判さいたま地裁を取り上げた。中野相続裁判さいたま地裁第2回口頭弁論が6月22日に埼玉県さいたま市浦和区のさいたま地方裁判所で開かれる。 中野相続裁判は東京都中野区に住んでいた被相続人の相続紛争である。紛争の過程で被相続人の長男が無断で経管栄養の流入速度を速めたり、治療を拒否したりしたことが明らかになった。高齢者虐待につながる社会的意義のある裁判である。 裁判前に長男の弁護士が長女に対して「長女に遺留分はない」と書いてきた。番組では、弁護士としてありえない主張と強く批... ...続きを見る

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2018/06/15 17:44
ユーキューホルダー
不老不死となった少年を描く少年漫画である。第1巻は丸々導入部である。物語の本筋に入っていない。 未来の日本の物語である。軌道エレベーターがあり、魔法が使える世界である一方、人口が減少し、過疎化が進んでいる。主人公の暮らしている地域は、のどかな田舎である。 主人公は鈍感なほど前向きという典型的な少年漫画の主人公タイプである。読んでいて恥ずかしくなるくらいである。今時の作品ならば、もう少し影があったり、ひねくれていたりする方が自然である。何故ならば前向きに頑張れば何とかなるという発想こそが個人... ...続きを見る

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2018/06/12 20:08
油が原因
脳梗塞などは油が原因と主張する書籍である。ストレートなタイトルである。よく塩分が問題視されるが、塩分が原因ではないとする。冤罪(塩罪)と上手いことを言っている。 本書は油を避けるなど食生活の改善による健康維持を勧める。著者は医者であるが、効果のない薬による治療は否定する。恐ろしい点は植物油、ココナッツオイルなど健康に良いと思われているものも摂取しない方が良いとの指摘である。オーガニックやベジタリアンなど健康志向の人で油をとっている人は少なくなさそうである。 また、本書はパン食、特に菓子パン... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2018/06/12 08:07
樅ノ木は残った
山本周五郎『樅ノ木は残った』は江戸時代前期の伊達騒動を描いた長編時代小説である。新潮文庫で上中下3巻になっている。 悪役に位置付けられがちな原田甲斐が主人公である。本書の原田甲斐は真っ当な人物として描かれているが、何を考えているか分からないところがある。そのために読者はじれったく感じることがある。 仙台藩の藩祖の伊達政宗は戦国大名として領土を拡大しながら、新時代に適応できた人物である。しかし、政宗個人に適応力があった分、仙台藩の体制は中世的なままと感じた。家臣が各々領地を持っている。他の藩... ...続きを見る

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2018/06/11 18:33
写真撮影
会議の議題を提起します。 ポスティング。チラシ第一号は印刷済みですので実際に行うだけです。 写真撮影はスキルある人に依頼するとして、コンセプトを決めたいと思います。 何を着るのか。ネクタイをするか。色をどうするか。 表情はどうするか。笑顔にするか、歯を見せるか。 正面から撮影するか、斜めにするか。 ポーズはどうするか。腕組みをするか、人差し指を上に立てるか。 ...続きを見る

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2018/06/09 21:24
武蔵野健康ランド
武蔵野健康ランドは埼玉県川口市にありますが、武蔵野線の東浦和駅が最寄りです。南浦和駅からもバスが出ています。24時間営業です。 電気風呂のビリビリは弱めです。強いビリビリが苦手な人も大丈夫です。薬湯風呂は濃厚です。 入館すると下足箱に靴を入れて鍵をかけ、鍵を持って受け付けに行きます。手前の下足箱は理容室専用であり、奥の下足箱に入れます。受付に下足箱の鍵を渡し、ロッカーの鍵を受け取ります。この下足箱の鍵の番号とロッカーの鍵の番号は同一です。このため、複数人で入館し、一人がまとめて受付し、バラ... ...続きを見る

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2018/06/09 17:12
変わる農村と田園回帰
雑誌『地理』2018年6月号は「変わる農村と田園回帰」を特集する。田園回帰と言えば効率優先や文明批判のようなイデオロギー的な文脈で使われることが多い。しかし、本書の論文は、その種のイデオロギーから距離を置いて分析している。若者には地方居住志向があるが、それは情報通信技術の発達で都会と田舎の生活格差が減少したことが一因とする(小島泰雄「田園回帰といかに向き合うか」17頁)。 顕著なものは反都市化の論文である(磯田玄「田園回帰は反都市化のさきがけか?」)。欧米でも田園回帰相当の現象が起きており、... ...続きを見る

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2018/06/08 08:44
風よ、空へ
『風よ、空へ』は傾きかけている大企業のエンジニアが風力発電に取り組む話である。冒頭は退職強要面接から始まる。主人公は早期退職を求められる。同期の多くは既に早期退職した。何ともやりきれない話であるが、主人公より下の就職氷河期世代(ロスジェネ世代)からすると同情一辺倒にはならない。氷河期世代の方がもっと大変という感覚である。個の自由を望みながら、競争を強いられ、プレカリアスな仕事が増えている。 また、本書には80年代のメードインジャパンが世界を席巻した頃の日本のものづくりを取り戻したいという思い... ...続きを見る

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2018/06/07 18:19
白竜7巻
白竜7巻は報道問題の続きである。権力者が破滅するという勧善懲悪のカタルシスは楽しめなかった。代わりに家族の人情話が入った。 次の話は剛野理事長が主人公の話である。白竜はチート的な存在であり、剛野理事長の話の方が白竜以上にヤクザ漫画らしい。話の途中で終わっており、続きが気になる。 剛野は最初、理不尽な暴君のキャラクターであり、若頭にも理不尽な振る舞いを重ねて陰で裏切られた。 ...続きを見る

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2018/06/04 08:18
信長のシェフ21巻
『信長のシェフ』21巻は上杉謙信との戦いである。史実では織田軍団が脆くも敗れ去っており、どのように本作品が描くのか興味深い。この巻では手取川の戦いまで進まず、続きが気になる。また、主人公の料理で歴史が動く展開が本作品の定番であったが、この巻では信長が史実では考えられないような方針を出しており、それがどのような結果になるか想像つかない。 ...続きを見る

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2018/06/03 10:22
ながい坂
『ながい坂』は山本周五郎の長編時代小説である。よく「斉家治国平天下」「慈善は家庭から」と言われるが、主人公には通用しない。主人公は家族との関係は駄目だが、社会では有能である。そのようなパターンもあるだろう。あれもこれもを目指さなくても良い。 御用商人は藩から独占権を得て、莫大な利益を上げている。独占権には業界の庇護者としての責任があるという名目になっている。「ところがしばしば、その「責任」は「権利」に転用され、業者を庇護するより、かれらを支配し、思うままに操縦する、という結果があらわれるよう... ...続きを見る

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2018/06/01 00:48

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林田力・東急不動産だまし売り裁判 2018年6月のブログ記事/BIGLOBEウェブリブログ
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